2012/02/06

訳読からの英語

ポスト @ 23:57:38 | 英語

 昨日と今日は一般入試。英語教員どうしで、今の高校生は和訳をしたことがないのだろう、という話になる。たぶん、そうなんでしょうね。確かに、訳読だけでは、英語を話すには足りない。でも訳読ができる英語の理解は必要だと思います。
 僕は、高校の時、英語ができませんでした。でも予備校に入って、伊藤和夫先生に緻密な読解を教わって、できるようになりました。大学と大学院でも、輪読と呼んでいた訳読による勉強会を続けて、言語学者になりました。そして海外の学会で、口頭発表したり、英語論文を書いたりしています。普通のネーティブよりも、時間はかかったかもしれないけど、できるようになったと思っています。
 特に、大学院の時、Chomsky の Lectures on Government and Binding 約350ページを毎週2時間以上かけて1ページくらいずつ輪読して、5年で読み終えたのは、自信になりました。
 精読って、将棋棋士が詰将棋を解いて訓練をするのと似てるかも。