2020/11/12

これから

ポスト @ 21:17:16 | 雑感

 津曲敏郎先生の訃報を新聞で読みました。まだまだ、これから研究も音楽も、と思っていたのに。
 学部生の時に言語学研究室にも出入りさせてもらい、角の助手の机で仕事をされながら、僕らの研究会を笑いながら聞いておられました。バンド ad hoc のコンサートやライブには、いつも来て下さり、カラオケもご一緒しました。富山、そして北大博物館と網走の民族博物館でのコンサート・ツアー。バーベキューでウクレレ伴奏した、8月の大きな夜空を忘れません。大通公園のクリスマス市のライブにも、寒い中、来ていただきました。
 ご専門のツングース諸語、アルタイ語族について、素人の僕に、たくさん教えて下さった。"Word stress, pitch accent, and word order typology with special reference to Altaic" という論文を書くときに、共著という形にさせていただけないか、と伺ったところ、いやいや、とお断りになりました。でも僕の中では、共著だと思っています。北大で「民族言語学」という集中講義をさせていただいたのは、今でも信じられない思いです。そして、まだこれから、でしたのに。