2006/10/09

王道と覇道

ポスト @ 23:48:41 | 雑感

 研究発表のため、久しぶりに音韻論を集中して勉強しています。文法と発音の関係を専門に研究してきて、よかったことは、日本で(世界でも)数少ない、音声の研究者として認めてもらえることです。文法研究だけだったら、僕なんか数多くのうちの知られていない一人ですが、音韻論という希少価値で、学会などから声をかけていただいています。
 仮に、文法(統語論)が言語研究の王道だとしたら、音韻論で目立てるのは覇道というところでしょう。何であれ、少しでも道を究められたことは、幸せだと思います。王道と覇道は、自分の才能と関係してくるので、僕の中で昔からずっと大きな問題です。将棋なら居飛車か振り飛車か、卓球ならドライブ攻撃かカット守備か。今は、周りの評価を考えず、自分のやりたいことを自由にやるのがいいと思うようになりました。それが自分の道なのでしょう。