2013/07/15

悔しがる

ポスト @ 21:23:56 | 渡米

 引き続き、『将棋世界』8月号から。「ありがとう、少年」という題のエッセイは、7月号に掲載された小学生名人戦の話題。僕もそのレポート記事を読んだとき、ハッとしたことを思い出しました。
 準決勝で敗れた6年生は、サバサバしていた感があったのに、森内名人から、実は途中で詰ませる手順があって勝ちだったことを伝えられた途端、表情が一転、「頭を抱え、大粒の涙を流すと、その涙はもう止まらなかった」とのこと。森内名人は、何も言わず、その姿をただじっと見守っていた、と。
 巻末の4コマ・マンガにも、それをテレビで見ていた「将ちゃん」が、「ミスしたら泣くほど悔しがらなきゃ上達しないんだよな。教えてくれてありがとう、少年」とまた涙を流すシーン。
 エッセイは、連敗中の東大野球部が負けても悔しがらないと、コーチの桑田真澄さんが指摘していたことから始まり、この7月号の話につながっている。
 どのくらい悔しがるのか、それは僕の新しいテーマになりました。僕からも、ありがとう、少年。