名画「真珠の耳飾りの少女」に新発見があったとのニュース。オランダ・ハーグのマウリッツハイス美術館で拡大展示されているとのこと。限定期間内に、また見に行きたいと思うけれど、遠い。

　４月の末に「『真珠の耳飾りの少女』科学調査で隠れた詳細判明」というニュースを見ました。オランダはハーグのマウリッツハイス美術館にある絵。フェルメールのファンでなくとも、テレビなどで見た方は多いはず。僕は数年前に見ました。それは水曜の朝、混んだらいやだと思って早起きして10時の開館前に門の前に着いたら、誰も並んでいませんでした。こぢんまりした美術館が開くと、まっすぐに４階（かな？）の、その部屋へ。そこに、その絵は静かにかかっていました。誰もいない部屋で長い間、その絵と向き合っていて、長い時を超えて、何とも言えない気持ちになりました。そこに画家がいて、そこに少女がいて、僕がいる気がしたのです。しばらくしてから係の人が来て、「ここはあなたの美術館だよ」と笑いながら言ってくれました。素晴らしい時間でした。
真珠の耳飾りの少女

　土曜の朝は街のスタバで仕事。買い物をしてきて、お昼からは天気がいいので札幌芸術の森へ出かけました。暑くもなく、寒くもなく、快晴。のんびりとバルセロナ展を見て、散策して、気分のいい１日を過ごしました。紅葉も始まっています。

　北海道立近代美術館へ展覧会を見に行きました。フランス印象派以降の作品で自然に楽しめました。やっぱり、いいですねえ。またフランスが安全になって、安心して美術館に行けたらと思います。そういえば、一回、オルセー美術館で、爆発物が仕掛けられたかも、というアナウンスがあって、ロビーに全員一時避難したことがありました。入場チェックがあったから大丈夫だろうとは思ったけれど、不安でした。ひどい。

　飛行機で移動。カフェ ギャラリー フク和ウチさんを訪ねる。「進め！しんじ君」のアニメーションを描いてくれた、堀口忠彦さんの個展が今日からなのです。
http://www.fukuwauchi-gion.com/cat_gallery/堀口忠彦展
再放送の６月に、ネットで見つけて、楽しみにしてきました。初回放送から 35 年たって、初めてお会いできるかも、ということで、緊張して店内へ。大勢のお客さんの視線を感じながら、奥の堀口さんに自己紹介すると、ああ、ああ、どうぞ、と隣の席をすすめていただき、恐縮しました。素敵なお仲間の笑いが絶えない空間で、美味しいコーヒーやお茶をいただきながらの、夢のような２時間。展示されている絵は、暖かくて、かわいらしくて、素晴らしかったです。プロフィールの作品リストには、「進め！しんじ君」も載っていて、感激。
　アートっていいな、作るっていいな。また作りたいな。

　いつも使っている MacBook Air にシールを作って貼りました。MIT の学生さんが使っていたアイディアを拝借。アメリカの鳥はもっと大きかったけど。

　展覧会「セザンヌ主義」に行きました。好きな画家なので楽しかったです。セザンヌが住んでいたエクサンプロバンスには2005年に学会発表に行きました。光あふれる南仏の小さな街。また行ってみたいなあ。

　近代美術館のレオナール・フジタ展へ。日曜美術館で知って、去年リヨン美術館で「アトリエの自画像」を見ました。今回は作品も多く、力のある全体像を見ることが出来ました。
　個人の作品展に行くと、画家の生涯をスライドショーのようにたどることが出来ます。何を見て、何を考えて、それがどう変わって行ったか。面白く、素晴らしい職業だなと思います。うらやましい。

　英語学会大会運営委員会のために東京へ。せっかくなので国立西洋美術館のムンク展を見ました。大学に入ったばかりの時に札幌で見たムンク展以来です。北欧はどんな感じなんだろう。いつかいってみたいと思います。
　それにしても東京は人が多いな、忙しいな、（人によっては）つっけんどんだな。仕方ないんでしょうね。