カテゴリー : 読書
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2024/03/24
風呂キンドル
2021/05/15
あの人と短歌
『あの人と短歌』という HH さんの対談集を読む。短歌の世界と、短歌に関わってきた人たちの世界に触れる。そういうものの価値を大切にしてきた人生を、うらやましく思う。いや、うらやましがってばかりでは、いけないな。
2021/04/25
小説読了
『心は孤独な狩人』を読み終えました。ゆっくり、じっくり読んでいき、最後は一気に。なんとも言えない読後感です。この作家は、やっぱり音楽が好きだったんだな。大学1年の英語の授業で、短編 The Sojourner を読んでから、ずっと気になっていたので良かったです。また他の作品も読んでみようかな。
2021/03/05
素敵な文章
女流棋士の UH さんのエッセイをネット上で読みました。この方の前のエッセイも、ううむ、と唸ったのですが、今回もいいです。素敵な文章に気持ちがのびのびしました。
https://news.yahoo.co.jp/articles/ce0cb50c6ad67fb6c72ae112fa205e6947dae7ed
2019/12/04
読んでもわからない
チョムスキーの New Horizon .. を TS 君と読んでいますが、難しくてわかりません。お風呂にも持ち込んで毎日読んでいるんだけどなあ。
2017/07/20
直木賞おめでとうございます
直木賞に佐藤正午さん。北大文学部に在籍されていたこともあって、ずいぶんと前にエッセイと小説を読みました。『ありのすさび』、『象を洗う』。丁寧に推敲する様子を、大きな象なので洗いがいがあると書かれていたこと、最初の小説を書いていたときの新鮮な気持ちを表現した文章。心に残っていて、それでもこの方はひっそりと書かれていくのかと思っていました。よかったです。お写真の、変わらないさわやかさにも感心しました。
2017/05/24
図書館新刊
大学図書館は、新刊コーナーがあるので、まめにチェックして借りてきます。普段は読まないような分野の本も気軽に読めて楽しいですね。学生さんに申し訳ない気もするので、早めに返却。
2016/10/06
締め切りの本
本屋さんで、『〆切本』というのを見つける。たくさんの作家が締め切りについて書いたもののアンソロジー。立ち読みで心を動かされましたが、買わずに帰りました。なぜって、僕も締め切りがせまっているから。とほほ。
2016/02/25
また古本屋さん
また古本屋さんに研究室に来てもらって、買い取りをお願いしました。再び台車1台分くらいを排出。でも、1冊1冊高かったんだよなあ。1万円以上というのもざらで、学生のころは、えいっと思いきって自分のお金で買っていたものでした。何せ、OPAC なんかなかったから、どの大学図書館に入っているかわからなかったし、この出会いを逃したら、ということで、どんどこ買っていたのでした。今や、全国の大学図書館の所蔵がわかるし、アメリカの古本屋さんからもネットで買えるし、あんなにあせることもなかったのにな。運ばれていく本を見るのは、やっぱりさみしいものです。ありがとう。
2016/02/16
古本屋さん再来
研究室の片付けで、また古本屋の Y さんに来ていただきました。使わなくなった本を中心に、まとめて買ってもらい、助かりました。なんで買ったんだろう、という本もありましたが、買ったときの気持ちまで思い起こされる本もあって、魂を売るような気が。いやいや片付けだから。
2016/01/24
半身浴読書入れ替え
続けている半身浴読書。ひと月ほど『Logic Pro X で始める DTM & 曲作り』という本を読んでいたのが終了。少しは分かりましたが、さすがに、これは Mac を見ながらじゃないとダメだったな。で、言語学に戻って、Boeckx の Elementary Syntactic Structures を読み始めました。 ページめくりがゆっくりになって、このほうが半身浴向き。
2015/11/08
フロンティア
村上春樹さんの「職業としての・・」を読んでいます。11章を読んで、なぜ作品が世界で読まれるようになったかが、初めてよくわかりました。自分で開拓、努力されたことが大きいんだな。その結果、こんなことになっちゃって、ご自分でもびっくりされているご様子ですね。僕もだし、昔から読んでいる人たちも、びっくりしてると思います。
2015/10/20
電子書籍
Amazon の Kindle 端末で「村上さんのところ」コンプリート版を購入して少しずつ読んでいます。こりゃあ、すごい量だな。ぜんぜん読み終わらん。やっと、僕の質問と村上さんの答えが 15% のところで出てきました。あと8割?
2015/07/14
マンガ単行本
業田 良家さんのマンガ「男の操」が単行本再編集で1冊になっていることを知り、買いました。連載時、終盤で一気に感動させられたものを再読。やっぱり、ぐわっと泣いてしまいました。
2015/03/02
肩こりと運動
久しぶりに肩こりがひどいのは、締切のせい。いや、出せる時に出しておかないと、という気持ち。少しでも自分で納得のいくものにしたい。情けないかもしれないけれど。
まだ雪と氷があるから、と思って、公園にも行っていませんが、走れたりするのかしら。花粉が始まる前に走ったらどうかな。でも根性がなくて、家でエアロバイクを漕いでいます。2回に分けて1日30分以上。小松成美さんの『トップ・アスリート』を読みながら漕ぐと、力が湧きます。
2015/02/18
村上ですが
「村上ですが」というタイトルのメール。む?と思って開くと、村上春樹さんの期間限定公式サイト「村上さんのところ」に送った質問のお答えでした。うおお。大学時代からのフォロワーなので、ぼーっとしました。今は公開されていますので、読んでいただけると思います。「読者<->村上春樹」から、 2015-02-17 の「評論や研究書は・・」という項目です。
http://www.welluneednt.com/entry/2015/02/17/073900
ここは、そのうち閉鎖されて、単行本として出版となるのでしょうね。気になっていたことに、お返事いただいてありがとうございました。そうですよね、作家、芸術家は解析じゃなくて創造ですよね。
2015/01/13
失敗は書かれていない
指揮者の佐渡裕さんの新書を読んでいます。プロフィールに、コンクール優勝とか、指揮したオーケストラとか、書かれるんだけれど、数多く落ちたことや失敗したことは書かれていない、ということでした。そうですよね。みんな、うまく行ったことだけが見えるから、誤解しているのかもしれない。僕ごときにしても、落ちたことは、ここに書いていないので、みなさん、誤解なさらないように。書ききれない。お恥ずかしい。
2014/12/29
自家版笠地蔵
風邪はやっとよくなってきましたが、大晦日が近づいてきました。大晦日の年越しと言えば「笠地蔵」。YouTube にもいろいろな動画が載っていて、見比べてみると、色々な違いが。教科書に載っているのも、違いがあるようで、研究論文も見つけました。昔話だから、定型はないんでしょうけど、僕だったら、どう書くか考えます。
おじいさんとおばあさんが、貧乏でお正月のお餅も買えなくて。街に笠を売りに行ったけれど売れなくて。雪の帰り道で、お地蔵さんに売り物の笠と自分の笠をかけて、それでも足りなくて手ぬぐいもかけてあげて。家に帰って、何も食べずに白湯だけ飲んで寝ると、明け方近くに、どしんどしんという音。夢だと思って、そのまま眠って。元旦の朝日の中、起きると玄関先に、たくさんのお餅と食べ物。そして、雪の足跡を辿ると、お地蔵様のところで切れている。
それにしても、いい話。
2014/11/28
1週間勉強しないと
『渡辺明の思考』を読み返しています。棋士の人は、日進月歩の将棋のために毎日勉強していて、1週間やらないとたいへんなことになってしまう、んだそうな。ふえー。言語学もそうかな。これまた研究対象も研究方法も多様で、僕なんかは、何かをしばらく考えていると、他のところが進んじゃっていることに気づいて愕然とするばかりです。
2014/11/17
半身浴再読
お風呂の中で10カ月かけて読み終わった本を、もう一度また読んでいます。今度はもっと早く読めるんじゃないかと思ったけど、やっぱり時間かかります。お風呂だからなあ。
2014/10/28
風呂で読了
専門書をまた1冊、ずうっとお風呂の中でだけ読んでいたのですが、やっと終わりました。10カ月かかった。一日2ページくらいずつだからなあ。湯船にも落とさず、水もかけず、まあよかった。いや、何が良かったんだか。きちんと内容を読めていない気もします。
2014/07/14
嫉妬しているひまはない
大学の図書館で借りた千住博さんの『芸術とは何か』を読みました。名画を見ると、才能に嫉妬してしまうが、もう嫉妬しているひまはない、という項目が心にヒットしました。できることをするしかない。
2014/01/08
30年前の本
ゼミで、英語学者イェスペルセンについて研究することになって、本棚を探したら、Philosophy of Grammar 文法の原理、が出てきました。書き込みがあって、1982年札幌丸善、と。ああ、大学の時に買ったんだ。開いてみると色鉛筆(!)で線が色分けしてあって、ちょこっと部分的に読んだことがわかりました。うーん、少しは勉強しようとしたんだなあ。ネクサス、ジャンクション、3ランク。30年ほど前の僕。
2013/11/13
図書館にある本
本の整理を家と研究室で実行中。全集やセットものも結構あって、場所を取っています。こういうのは必ず図書館にあるから、思い切って古本屋さんに持って行ってもらいたいと思う反面、手元にあったら、いいことがあるんじゃないかと考えてしまいます。だから減らないんですよね。思い切らなきゃ。
2012/06/17
神田三省堂
学会のついでに、神田の三省堂書店へ。ずいぶん久しぶり。あ、つきあたりの洋書言語学コーナーがなくなってる!と思いきや、右壁に移っていて、安心しました。ああ、よかった。リアル書店に感謝の気持を込めて、4冊、計3万5千円を研究費で大人買い。何ごとも出会いですから。
2012/02/14
いったい何だったのか
また羽生善治さんの『結果を出し続けるために』を読む。同じような局面を研究している棋士が大勢いるので、自分で発見し、研究して温めていた手を、自分の対局の前日に他の人に指されてしまったということもあるそうな。この研究はいったい何だったのか、ということの繰り返しなのです、と。ひょお、たいへんだなあ。
今日は朝から H 大学に、論文をコピーに。バレンタインの喧噪をよそに、研究の海に潜る。ぶくぶく。読んで、芋づる式に調べていくうちに、同じ考えをしている学者がすでにいることに気づく。そうだったのか、しまった、気づかなかった。さらにたどる。ある本に行き着く。あれ、これ買って持ってたよな。読んでなかったのかあ。ああ、書かれちゃってるなあ、まいったなあ。まあ、仕方ないか、気づかなかった僕が悪いんだし。で、ここがポイント、と。む?付箋紙がついてる?がーん、これ付けたのもちろん僕だよね。以前に読んだの完全に忘れてんのかあ。ここしばらくの研究はいったい何だったのか。僕はいったい何なのか。とほほ。
2012/02/13
実戦で試す
将棋の羽生善治さんの『才能とは続けられること』を読んでいます。思いつく発想や手を、対局で試すということ。やはり、緊張感の中でこそ深く考えられる、だから怖くても、ほとんどは上手くいかなくても、真剣勝負のときにやらなくてはいけない。なるほど。
僕にとっては、学会発表がそのようなもの。こんなこと考えちゃって、世界の学者の前で言っちゃって大丈夫か、と思いながらも踏み込むようにしています。ほとんどは上手くいってないかも。すみません。
2012/01/19
エゴと創造
『小澤征爾さんと、音楽について話をする』を読む。村上春樹さんの「始めに」に、ものを創造する人間は基本的にエゴイスティックにならざるを得ない、という件があります。個人的な深い集中が必要、ということ。誰かに憎まれたり嫌われたりすることになったとしても、と。
2011/09/18
半身浴読書再開
エントツ広場も雨でしたが、ステージに屋根を付けて決行。札幌はもう寒くて、長袖シャツにストールを首に巻いて弾きました。
というわけで、浴槽にお湯を入れて、半身浴読書。Norvin Richards の Uttering Trees の第3章を読み始めました。統語論のwh-移動の問題に音韻論から取り組むという、僕とつながる内容。 Norvin とは12年くらい前にアメリカで半年いっしょの家(バーバラ・パルティー宅)に間借りして住んでいたのだけれど、そのころ彼は純粋な統語論だったので、不思議な気持ち。それだけインタフェイスが取り上げられるようになったってことですね。
とにかく、友達だから、会ったら、お風呂で読んだよ、と言うつもりです。
2011/08/13
ベストを応募
佐渡裕さんの『僕はいかにして指揮者になったのか』を読みました。録画が普及していなかった時代に、プロが撮影していたものを送って応募したところから道が開けていくというストーリー。応募はベストなものを作って、という教訓になりました。論文にせよ、書類にせよ、写真にせよ。応募人生はベストを。
2011/06/10
やめません
サッカーの三浦知良さんの『やめないよ』を読みました。最初に本屋さんで見たときに惹かれたけれど、タイトルの狙い澄ましに、ちょっとかな、と思って買いませんでした。しかし、他の雑誌で紹介されていたのを読んで、購入。まえがきから、44歳の今も90分フル出場できるように調整しているとあって、びっくり。1冊を通して、まいりました。
僕は、そろそろ大学院生みたいに研究発表なんかしてないで、と思ったりもしていたので、考えを改めました。やめません。
2011/06/05
1本建てる
NHK『仕事学のすすめ』6月、はやぶさの川口淳一郎さんのテキストを買いました。世界初を目指して、遠くを見るために、不安定でもいいから1本の塔を建てよう、という。リスクが高すぎて NASA が手を出さないことをやろう、というのは痛快。オリジナリティ。
2011/04/18
新入生に読んでほしい本、その後
大学図書館報の特集「新入生に読んでほしい本」に将棋の瀬川晶司さんの『泣き虫しょったんの奇跡』を選んで拙文を書いたところ、図書館の一角に特集コーナーが設けられて、他の紹介本と並んで展示されていました。ちょっと日をおいていったら、お、単行本・文庫本ともに貸し出し中になってる。しめしめ。
2011/04/10
捨てる
今日も風邪で寝てばかり。仕方ないので羽生善治さんの新刊の新書2冊を読む。うわ、大そうじと整理整頓が大事と書かれてる。しまった。これまで古い知識を捨てることが大事と書いてあって、ふむふむ、と思ってたけど、物もかあ。そうですよね。心を入れ替えます。
2011/03/18
新入生に読んでほしい本 2011
札幌大学図書館報「ホルム」 No. 35 の特集「新入生に読んでほしい本」に瀬川晶司さん(将棋棋士)の『泣き虫しょったんの奇跡』を選んで拙文を書きました。その JPEG ファイルを右の「ファイル」に アップしておきます。新入生でなくても読んでほしいです。でも英語学や言語学の本を選ぶべきだったのかしら?
2011/03/10
半身浴読書FAQ
昨日から、またお風呂の中でハードカバーの専門書を読んでいます。今回もすごい、A Survey Of Word Accentual Patterns In The Languages Of The World という新刊で、530ページ(大きくて重い)、15,000円。愛書家の方には怒られそうです。
ブログ読者の皆さんから良く聞かれる質問は、ふにゃふにゃになりませんか、というもの。はい、なります。いくらふたの上に置いて、手をタオルで拭いていても、何かの拍子に、ぬらしちゃうんですよね、湯気もあるし。この本も2日目にして、水滴をつけちゃいました。すぐ拭くんですけど、ふくらんじゃいます。それでも、読まずに棚に並べておくだけより、いいんじゃないかと思うのです。クレージーかもしれないけれど。
2010/11/04
カフェ勉本
齋藤孝さんが『15分あれば喫茶店に入りなさい。』という本を書きました。ううむ、と思ったのですが、カフェ勉家として読まないのもなあ、と買ってしまいました。僕の考えと重なるところもあって、さらっと読みました。道具を広げないとか風呂勉とか。
ちょっと僕はなあ、と思うのは、コーナー席に移動とか、深夜ファミレス勉、ストップウオッチとかですね。あんまりガツガツするのは(ええかっこしいだし)くつろぎたい他のお客さんに悪い気がします。カフェ勉家のみなさん、気を使いましょう。
齋藤孝さんは「喫茶店タクティクス」と名付けていますが、僕はやっぱり「カフェ勉」だな。
2010/10/14
とびっきり親切
村上春樹さんの新刊インタビュー集を読んでいます。何かを人に呑み込ませようとするなら、とびっきり親切にならなくてはいけない、というところ。なるほど。小説でも論文でもそうなんだろうな。
明日がまた締切。できるかな。くぅ。
2010/09/26
古洋書の書き込み
シャルル・バイイの『一般言語学とフランス言語学』(1944年)の原著をアメリカのオンライン古本屋さん Alibris で買ったのですが、海を越えて届いた本には、最初から最後まで丁寧に定規で下線が引かれ、書き込みがありました。400ページを超える本をじっくりと読んだ、見知らぬ外国の人。この人はいつ読んだのだろう?出てすぐかな?今もご健在なんだろうか?手がかりはないけれど、その人と僕はこんなふうにつながったのです。
2010/09/20
つらい時間
連休なので連日、朝から街のスタバへ。月末締切の論文直し、つらいです。山のようなコメントや修正意見は、みんな当を得たもので、問題を短時間で解決しなきゃいけない。うおお。
羽生善治さんの対談本『自分の頭で考えるということ』を読んでいたら、対局で持ち時間8時間なら、つらい時間というのは何割かという茂木健一郎さんの質問に、「ほとんどつらい時間ですよ。楽しい時間はあまりありません。」と。ひゃー大変なんだな。
名人がそうなら、僕は向いてないんじゃ、とか考えてないで、つらい時間と向き合うことにします。ふう。
2010/06/13
天の笛
小惑星探査機はやぶさの地球帰還をUStreamで見ました。大気圏で燃えつきたはやぶさと地上に届いた小惑星のかけら。小学校の教科書にあった「天の笛」。凍える地球を救うために「僕が行く」と太陽のかけらを取りに飛んで戻ってきたひばりのお話を思い出しました。もう号泣したっけ。
2010/03/26
数学の音楽
『素数の音楽』を読んでいます。ほんとに素数と音楽は関係があるんですね。リーマン予想の圧倒的な美しさ。もちろん、僕には、ほんのかけらしか分からないんだけれど、うわっと声が出てしまいました。素数と対数など、一見関係ないものが結びつく興奮。僕もそんな研究を目指したいです。さあ、またアブストラクト書き。
2010/02/25
泣き虫しょったんの奇跡 文庫化
アマチュアからプロ棋士になった瀬川晶司さんの『泣き虫しょったんの奇跡 』が講談社文庫になりました。期限付きのプロから正規のプロになった、その後の4年が第6章として加えられた『完全版』。統一感が下がった気もしますが、小学校の恩師とのその後がまた良い味わいです。大崎善生さんの解説もつきました。ともかく、瀬川さんとそれを取り巻く人々の思いがぎっしりつまった本が600円で読めます。
2009/12/24
そうめん人生
『バイオリニストは目が赤い 』を読みました。軽いタッチの文章だけど嫌みがない面白さ。心に残ったのは、仕事に行くのがいつも嫌だったけど、いいこともあった、そうめんの中にほんの数本混じっている色つきソーメンみたいに、それを集めたのがこの本、という前書き。そうですよね。高倉健さんも似たこと言ってたっけ(ソーメンとは言ってないけど)。
調べてみると、色つきソーメンを入れることによって、見た目の爽やかさを感じて楽しく食べてもらうというねらいのようです。なるほど普段の白がひきたつってこと。そうめん人生論は深い。
2009/08/21
『言語』がなくなる
大修館書店から手紙。開けてびっくり、『月刊言語』が12月号で休刊とのこと。えーっ。出版不況と聞いてはいたけど、『英語青年』もなくなったけど、編集は1人でやっていると大修館のAOさんから聞いていたけど。
大学時代からずっと定期購読してきて、バックナンバーまで古本屋で買って。言語学の楽しさや情報をいつも伝えてくれたのに。今月号も、「研究会だより」で来週の国際フォーラムを紹介してくれて、僕の名前も載せてくれていました。恥ずかしながら、いつかこの雑誌に記事を書かせてもらえるようになろう、と思ってきました。もう夢で終わってしまうんですね。残念です。
2009/07/16
人となり
先日、本屋さんで『夏がくれば思い出す―評伝 中田喜直』を立ち読みしました。禁煙運動の先駆者ぶりが書いてあって面白かったです。昔の時代に姿勢を表明することは大変だったろうな。「夏の思い出」にしても、その清らかさが出てくるところはその人となりなのだろうと思いました。批判になってしまいますが、小説家のAJさんが、自分はヘビースモーカーだと講演で開き直ったように話しているのを聞いて、なぜかと悩んでいた作品のねっとり感が理解できました。これは削除した方がいいのかもしれないけれど、イニシャルなので。
2009/06/30
憧れの三四郎
今日も補講。もともと講義に弱いので、体に応えます。急に夏目漱石の『三四郎』を読み返したくなりました。僕の好きなのは、田舎から大学に入った三四郎が講義開始日に行くと誰もいなくて、事務の人にいつから始まるかと聞くと、今日からだと。講義がどの部屋もないようですが、と言うと、それは先生がいないからだ、と。そう聞いて、なるほど、と思う下りです。そして約十日ばかりたってから、ようやく講義が始まるのでした。この後の図書館の描写も、自由で深い、大学と学問の雰囲気をよく伝えていて、読むたびに心がすうっとします。大学ってこういうところじゃなかったのかしら。本に積もる尊い塵を静かに思い浮かべます。
2009/05/16
2009/04/14
形にしなきゃだめだ
日曜に街の本屋さんに行って、『文藝』という普段は目も留めない季刊誌を買ってしまいました。特集が穂村弘さんだったから。この歌人の方は、以前『世界音痴』という爆笑内向きエッセイを書いていて、気になっていました。うーん、今回も面白いな。
歌人になったわけ、というインタビューで、仲間の歌人に「絶対、今年出さなきゃだめだ」と言われて自費出版したと書いてありました。その歌集が書評に載って、と。
穂村さんは「絶対、形にしなきゃだめだ」っていう、誰にも保証できないはずの「絶対」を言ってくれたことに感謝していると答えていました。(この言葉に対する繊細さも僕は好きです。)
もしかして、これを読んでくださっている方にも、そういう方がいるかもしれないから、僕がここで言います。絶対、形にしなきゃだめですよ。
2009/02/24
先生の本
高校の時の先生がまた本を出版されたので読みました。大きめの新書版ですが、軽い「英語本」と違って、しっかりとした内容の本です。
思えば、英語の大野先生と国語の黒須先生に、「何かを出すこと」を、知らないうちに教えていただいたのだなあ。お二人とも大学に移られる前に本を書かれていたのでした。
2009/02/03
巨大本
「国際郵便でーす」という声に玄関を開けると、大きな白いサンタの袋みたいなのを持った郵便屋さん。え、その中身、僕にですか? いったい誰が・・。あ、そうか世界言語地図 World Atlas of Language Structures 77,000円を類型論学会の会員割引につられて、えいっと3万円くらいで買ったんだった。巨大な箱に入っていたのは、B4サイズの巨大で重い本。図書館で見ると大きく感じないんだけど、自分の部屋だと。でも、これで地図と論文をいつでも見られるな。喜んだのですが、しまった、開いてみるには B3サイズの机上スペースが必要だった。散らかっているので、膝の上に置いてみる。う、重い。うれしいのか何なのか、よくわからない買い物です。
2009/01/17
風邪予防本
林望さんの『風邪はひかぬにこしたことはない』を借りて読んでいます。わはっと声が出てしまうユーモア。うん、風邪引きはみんなマスクをするべきだと僕も思います。持ち歩いて、近くのゴホゴホする人にささっと差し出そうかしら。少なくとも次に飛行機に乗るときはそうします。
2009/01/13
ジェレミー少年と愛犬ハムレット
大学・大学院時代の先生から、訳書『ジェレミー少年と愛犬ハムレット』を送っていただきました。クリスマスから、じっくり味わいながら読ませていただいているのですが、いい小説です。昨年3月に行った、イギリスのダーラムもモデルになっているようで、思い出しながらです。少年小説っていうのかな、『クオレ』もそうだけど、こういう伝統っていいですね。
2008/11/23
チャロ本
『リトル・チャロ』のストーリー本第1巻をテレビ版とラジオ版の両方買いました。ラジオの方が英文が難しいけれど、その分だけ表現が豊かです。ドレッドの台詞、「俺の誇り?ふ、きっとニューヨークの街角に落としちまったんだな。」かっこいいです。テレビ版はただ「どこかに」なんですけど。
2008/10/19
数学者ヒストリー
志村五郎さんの『記憶の切繪図―七十五年の回想』を読みました。プリンストンの数学者で、フェルマーの最終定理にもつながる志村ー谷山予想の方です。歴史があって、考え方も面白くて勉強になりました。もちろん僕は数学ができないので、こんな風に考えるんだろうなあと想像するだけですが。
サイモン・シンの『フェルマーの最終定理』も訳は繰り返して読みましたが、ついに原著をアマゾンで買って読んでいます。ワイルズたちの実際の言葉が読めるのは幸せなことです。英語を勉強して良かった。
なかなか読めない専門書を入浴中に読もうとして、以前はハードカバーの洋書を風呂のふたに載せて読んでいました。それをここに書いたところ、それを読んでまねをした KS さんが iPad を誤って水没させたという話でした。お気の毒です。
しかし、もう大丈夫。防水仕様のキンドル端末 Kindle Paper White を買ったのです。最近は電子版の専門書を買うことが多いので、湯船に浸かりながら読んでいます。うわははは。
ただ、お風呂に入ってから、ああ、しまった、持ってくるのを忘れた、というのが多いです。そんなこと言ってないで、くつろいだ方がいいんでしょうけど。