４月の末に「『真珠の耳飾りの少女』科学調査で隠れた詳細判明」というニュースを見ました。オランダはハーグのマウリッツハイス美術館にある絵。フェルメールのファンでなくとも、テレビなどで見た方は多いはず。僕は数年前に見ました。それは水曜の朝、混んだらいやだと思って早起きして10時の開館前に門の前に着いたら、誰も並んでいませんでした。こぢんまりした美術館が開くと、まっすぐに４階（かな？）の、その部屋へ。そこに、その絵は静かにかかっていました。誰もいない部屋で長い間、その絵と向き合っていて、長い時を超えて、何とも言えない気持ちになりました。そこに画家がいて、そこに少女がいて、僕がいる気がしたのです。しばらくしてから係の人が来て、「ここはあなたの美術館だよ」と笑いながら言ってくれました。素晴らしい時間でした。
真珠の耳飾りの少女