2007/05/21

訳のリズム

ポスト @ 21:14:47 | 研究活動

 『漢文教室』という雑誌(193号)に、僕とWG先生で英訳部分を担当した『論語 珠玉の三十章』の書評が載りました。「声に出して読むとリズミカルで、工夫の跡が偲ばれる。」と書いていただき、ありがたいです。
 そうなんです、今回のポイントは。これまでのネーティブによる英訳は、内容説明のため長くなっていて、僕らが漢文の時間に習った、「友、遠方より来る」のような簡潔な文章のリズムが消えていました。僕は、自分が好きだった漢文読み下しのリズムを英語に移したかったのです。英語の単語と表現を吟味して、できるだけそれに近づけようと努力しました。どれだけ上手くいっているかはわからないのですが、書店などでお読みいただければと思います。
 自分で気に入っているものを1つ。「過ちて改めざる、これを過ちと謂う」は、
Fault is fault that is not corrected.
間違いがあったら、お教えください。それこそ改めたいと思います。