2017/05/30

第84回札幌学院大学言語学談話会

ポスト @ 19:45:24 | 研究活動

 6月15日(木)17時から、札幌学院大学言語学談話会で、トークをさせていただくことになりました。案内をコピーします。お越しいただければ幸いです。
タイトル:アルタイ諸語の韻律と語順
要旨:「目的語ー動詞などの主要部後置語順をとる言語は語頭に強勢を持つ」という全体的類型論の一般化 (Donegan and Stampe 1983) で問題になるのがアルタイ諸語で、主要部後置語順をとるが、その多くが語末に近い位置に強勢を持つと報告されている (Goedemans, Heinz and van der Hulst 2014)。本発表では、アルタイ諸語は語末近くのピッチアクセントに加えて語頭にも強勢を持ち、一般化の反例にならないということを、母音弱化、母音の種類、母音調和、頭韻、強調による強勢と長音化、重複、重音化の点から論じる。さらに、アルタイ的特徴を有する日本語も、同様に2種類の語アクセントを持つという可能性を検討し、無アクセント語や複合語アクセントなどの問題を再考する。