2010/11/20

日本育ち

ポスト @ 22:49:41 | 研究活動

 先日の英語学会の懇親会で、ある方から、活発に発表しているが昇進などの理由はないですよね、と尋ねられました。はい、ありません。じゃあ何で、と自問。面白くて知りたいから。発表しようとすることで研究が進む(ような気がする)から。そして理由とまでは言えないけれど、日本育ちでも世界でわかってもらえることを確認したい、ということがあります。
 日本の英語学・言語学では、アメリカなどに海外留学して博士論文を書いてきた優れた方々が中心になって研究をしている印象があります。そうではない僕は、ずっと自分に限界があるような気がしていました。実際、発表応募20回連続ボツの数年があったのですが、そのあと、また海外でも発表できるようになりました。
 研究内容にせよ、英語力にせよ、海外で厳しく体系的に勉強してきた方々には及ばないかもしれませんが、自分なりにできるところまで突き詰めてみたいと思います。日本育ちのささやかな矜持です。