2019/09/04

電話持ってますか

ポスト @ 21:58:39 |

 ミラノから特急で25分ほどの小さな街パヴィアに移動。学会に出る前に荷物を預けていこうと思って駅前でタクシーを待つものの来ない。他にも5組くらい、困ってマンマミーアと両手を挙げたりしている。こんな時のためにとグーグルマップで調べておいたバスを遠くに見つけて、うわーっと乗り込む。これ、ここに行きますか?運転手さんのイタリア語の返事は(たぶん)、行くけど停留所2つだよ。オーケーです。停留所からマップを頼りに荷物を引きずって8分ほど歩く。あれ、ない。おかしいなあ、42番地なんだけど、この肉屋さんが40で隣が44。て、ことは、この間の細い道の先?肉屋さんに入っておっちゃんに聞くと行くと、そう、そこだよ。でも、ただのアパート。しまった、午後1時にチェックインできるよ、というメールが最後で、その後、連絡が取れていなかった。早すぎた。ドアをたたいても誰も出ないし、ボンジョルノと窓に向かって叫んでもダメ。おっちゃんには電話をすれば、と言われたものの、持っていない。疲れて、ともかく学会場にと荷物を引きずって15分、道を尋ねながら行く。なんとか受付について、発表ポスターを貼って。少し発表を聞いてから、また荷物を引きずって1時前にアパートへ。え、また締まってる。泣きそうになりながら、また肉屋さんへ。電話持ってますか、と聞いたつもりのイタリア語には、おれは番号知らないよ、という返事。いや、そうじゃなくて、電話したいんです。なんとか通じて、借りて電話、アパートからオーナーが肉屋に迎えに来てくれました。部屋に入って荷物を置いて学会にとって返して、遅れながらもポスター発表をしました。疲労困憊。